新宿にある ボイストレーニング | 個人レッスン(マンツーマン)のアルファボイスです。

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有名曲<アルファボイス流>ボイトレ徹底解説~3項目目~

まず、アルファボイスの大きな特徴の一つに「評価シート」というものがあります。入会されて一回目(初回)のレッスンの際に発声に関する10項目(高音、低音、音感、リズム感、呼吸、裏声の共鳴、地・裏切り替え、持久力、歌唱技術、経験)を項目ごとに測定をします。

 

 測定した結果や生徒様の目標を見て、1年後どのレベルまで向上する見込みがあるか(又はどこまで向上できれば目標に近づけるか)を予測して発声項目ごとに目標を掲げます。

 

3カ月に一度、再度測定をして3カ月前の発声からどう変わったのかを実感できたり、入会して1年後の目標に対して次はどこを伸ばすべきかも評価シートを見て講師と一緒に話し合って頂きますのでしっかり計画と目標を持ってボイトレを行うのでレッスンの楽しさが倍増するのも評価シートのいいところです!(1年間絶対通わなければならないということではないのでご安心ください。

 

さて、このブログでは評価シートの10項目が歌にどう関係しているのかを項目ごとに解説していこうと思います。

 

 

 

今回の解説曲

 

男性曲:「奏」/スキマスイッチ

女性曲:「三日月」/絢   香

 

この2曲は生徒様の中でもかなり人気が高い曲ですが、なかなかうまく歌えないという声を多く聞きます。しかし!この2曲はポイントを一つずつ抑えていくだけで比較的すぐに歌えるようになる曲なのでオススメです!

 

 

 

 

【3】音感

ついにやってきました。「音感」です。歌が苦手な方はこの単語を見るだけでギクッとくるかもしれませんが、ご安心ください。ここでは簡単で効果のある練習から上級者までレベルごとに書いていこうと思います。

 

まず、ここで言う音感はピアノの音と同じ音が出せているか等の単純なものだけではなく、あくまで歌に必要な音感「自分の出したい音を声で出せるか」ということにも注意して練習します。歌が苦手な方は「いや、それどころじゃないッス…。」とへこまれるかと思いますが、実は音をはずす原因はほぼこれなのでとても重要な項目です。

 

音を外してしまう原因は皆さま音感がないからと不安になり、発声がおろそかになり、そこから立て直せないという流れがほとんどです。自分が楽に出せる音の高さだとほぼ外さずに歌えているのにもったいない!と、良く思います。

 

私は今までに何百人もの発声に出会ってきて、その内「本当に音痴なんです… 」と苦手意識を持たれている方も100人以上レッスンさせて頂きましたが本当に全く音がとれない方は未だに出会ったことがありません。自分が苦手な音域で歌うと音をはずしてしまうだけで普段喋っている話し声に近い音域だと必ず音がとれるはずです。この「苦手な音域」については他の項目で補ってもらいますのでこの「音感」の項目では自分の得意な音域での練習になりますので、音をはずしそうだな…と思われた時こそ眉毛や喉ぼとけに注意して発声に意識を向けてください!

 

上級者の方も自分がコントロールできない音域になるとしゃくってしまったり、声がうわずったりしてしまうので正確にストレートに声を出すことに注意して練習してみてください。

 

さて、さっそく基礎練習に入りましょう。

 

今回はレベルごとに練習方法と練習例を書いていきますので自分がどこまでクリアできるか挑戦してみてください。

 

手元にピアノやキーボードがない方はスマホのアプリやPCのフリーソフトでもピアノの音が出るものがありますのでご用意ください。

 

基礎練習

※姿勢を正して(顎を引いて少し胸を張る程度)練習しましょう。姿勢が悪いと首に力が入ったり、息が長続きしません。

 

レベル1(初級)

<男性>3ド・3レ・3ミ・3レ・3ド   

<女性>4ド・4レ・4ミ・4レ・4ド 

これらの音をピアノと一緒に歌ってみましょう。

解説:

音階名の隣に数字がありますが、これはオクターブ番号と呼ばれるものになります。ピアノの鍵盤の中には同じ「ド」が複数存在します。あなたが押さえている「ド」から右側に白い鍵盤だけを8個進むと先ほどより高い音の「ド」があり、逆に左側に8個進むと低い「ド」があります。これをオクターブと言います。もしピアノに「C3」という表記があったらそれはここで言う「3ド」の意味ですので男性はそこから、女性はその右側に8個進んだ(一つ上のオクターブ)からスタートしてください。

実際合っているかどうかを私がしっかり確認しながら練習したいところですが、それは体験にお越し頂くしかないので(←宣伝 😎 )できる限り言葉で頑張ります。

発声の感覚的には<男性><女性>どちらも無理なく低すぎずといったところです。1対1で会話している時と近い音域なのでまずはここから練習しましょう。(間で息を吸ってもいいです。)

 

 

レベル2(初級)

<男性>3ド・3レ・3ミ・3ファ・3ソ・3ラ・3シ・4ド   

<女性>4ド・4レ・4ミ・4ファ・4ソ・4ラ・4シ・5ド

これらの音をピアノと一緒に歌ってみましょう。

解説:

レベル1と似ていますが今回は1オクターブに挑戦してみましょう。「ラ・シ・ド」あたりから高くて難しくなるのでこういう時こそ発声を注意します。ピアノの音を集中して聞くより発声です。「ラ・シ・ド」から「【1】高音」でやったように眉毛を上げて息もしっかり吐いて声を出してみましょう。(<女性>は裏声を使ってもいいです)

 

 

レベル3(初級)

<男性>4ド・3シ・3ラ・3ソ・3ファ・3ミ・3レ・3ド 

<女性>5ド・4シ・4ラ・4ソ・4ファ・4ミ・4レ・3ド

これらの音をピアノと一緒に歌ってみましょう。

解説:

レベル2の逆で今回は下ります。最初から高い音なので「1.高音」の発声をキープしながら下がります。「ミ・レ・ド・」あたりで声を上ずらないように「2.低音」でやった喉ぼとけを少し下げてみましょう。

 

 

レベル4(中級)

<男性>3ド・3レ・3ミ・3ファ・3ソ・3ラ・3シ・4ド

<女性>4ド4レ・4ミ・4ファ・4ソ・4ラ・4シ5ド

これらの音をドの音以外(青文字)聞かずに歌ってみましょう。

解説:

ここから一気に難しくなります。最初と最後以外は音を聞かないので自分の力だけで1つ上のオクターブまでたどり着く練習です。一見簡単そうに思いますが実際やってみると意外と難しいです。コツは間で毎回息を吸って眉毛等を意識してゆっくり練習することです。流れや勢いをつけて練習しても細かいミスやどこで自分が音をはずしてしまうかがわからないのでゆっくり声をしゃくり上げずに練習してみましょう。

☆追加レッスン☆

このレベルがまだ余裕の方は<男性>は<女性>の高さで<女性>は<男性>の低さで練習してみてください。男性は「ラ・シ・ド」から裏声に切り替えて練習します。女性は低い音域なので喉ぼとけに注意です。

 

 

レベル5(中級)

<男性>3ド4ド3ド

<女性>4ド5ド4ド

これらの音をドの音以外(青文字)聞かずに歌ってみましょう。

解説:

レベル4で行ったことを1往復してみます。こちらも1つずつ発声を確認して少し高めキープを意識しながら練習してみましょう。

 

 

レベル6(中級)

<男性>3ド4ド3ド

<女性>4ド5ド4ド

これらの音をドの音以外(青文字)聞かずに、ブレスなしで歌ってみましょう。

解説:

レベル5で行った練習をブレスなしで練習します。自分の息が持つ程度のスピード(レベル5以前より早くていいです)で練習してみましょう。

 

 

レベル7(上級)

<男性>3ド・3ミ・3ソ・3シ・4レ・4ド

<女性>4ド・4ミ・4ソ・4シ・5レ・5ド

これらの音をドの音以外(青文字)聞かずに歌ってみましょう。

解説:

ドレミファソラシドを一つずつとばして歌います。ただ、ピアノの音をド以外聞かないので例えば「ド~。(レ~の音を頭で鳴らしてから)ミ~。」というふうに進みます。途中高い「レ」がでてくるところが難しいポイントです。この練習をアルファボイスでは「ソルフェージュ」と言います。

 

 

レベル8(上級)

<男性>3ド・3ファ・3シ・4ミ・4ド

<女性>4ド・4ファ・4シ・5ミ・5ド

これらの音をドの音以外(青文字)聞かずに歌ってみましょう。

解説:

レベル7では3度の幅(ド~ミは白い鍵盤ドを含めて3つ目がミなのでこの幅を3度と呼びます)でしたが今回は4度(ド~ファの幅)で進みます。

 

 

レベル9(上級)

<男性>3ド・3ソ・4ド・3ラ・4レ・4ド

<女性>4ド・4ソ・5ド・4ラ・5レ・5ド

これらの音をドの音以外(青文字)聞かずに歌ってみましょう。

解説:

今回は最大5度の幅でいろいろ混ぜ合わせてあります。ここまでクリアできれば十分に「音感」の項目は合格ですが、もちろんこれら以上に難しいものも可能なので興味のある方は「音感」を極めてみてください!

 

さて、基礎練習が終わったところでようやく曲で応用してみます。

レベル1~3の方はピアノと一緒にゆっくり

レベル4~7の方はピアノの音を聞かずにアカペラで歌います。

 

今回は歌いだしのメロディで練習します。

 

「奏」(か~4ド3ラ♯さ~3ラ♯3ファの~4ド4レ4ド3ラ♯

「三日月」(ず4ファ♯っと~4ファ♯4ミっしょ~4レに~4ミ4ラた~4ファ♯

 

いかがでしょうか?余裕のある方はしゃくらずにストレートに歌うように練習してみてください。

 

「歌や音感は生まれ持ったものだから~」と諦めてしまうのはとてももったいないことです。昔から大きな声を出す環境で育った人は声の筋肉があって幅広い音域が出せるので音感の練習をしてもスムーズにいきやすいですが、日本人はぼそぼそ喋るおしとやかな風習があるので声で使う筋肉が発達していない方が多いです。なのでまずは鍛えましょう!ある程度声が出るようになってから音感練習をした方が効率がいいので歌が苦手な方こそ音感うんぬんより発声をイメージしてください。

 

すでに歌える方は自分の出したい音をストレートに出せるように練習してみてください!

 

 

全文はこちら

https://www.alpha-voice.co.jp/commentary/

 

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