有名曲<アルファボイス流>ボイトレ徹底解説~6項目目~
まず、アルファボイスの大きな特徴の一つに「評価シート」というものがあります。入会されて一回目(初回)のレッスンの際に発声に関する10項目(高音、低音、音感、リズム感、呼吸、裏声の共鳴、地・裏切り替え、持久力、歌唱技術、経験)を項目ごとに測定をします。
測定した結果や生徒様の目標を見て、1年後どのレベルまで向上する見込みがあるか(又はどこまで向上できれば目標に近づけるか)を予測して発声項目ごとに目標を掲げます。
3カ月に一度、再度測定をして3カ月前の発声からどう変わったのかを実感できたり、入会して1年後の目標に対して次はどこを伸ばすべきかも評価シートを見て講師と一緒に話し合って頂きますのでしっかり計画と目標を持ってボイトレを行うのでレッスンの楽しさが倍増するのも評価シートのいいところです!(1年間絶対通わなければならないということではないのでご安心ください。
さて、このブログでは評価シートの10項目が歌にどう関係しているのかを項目ごとに解説していこうと思います。
今回の解説曲
男性曲:「奏」/スキマスイッチ
女性曲:「三日月」/絢 香
この2曲は生徒様の中でもかなり人気が高い曲ですが、なかなかうまく歌えないという声を多く聞きます。しかし!この2曲はポイントを一つずつ抑えていくだけで比較的すぐに歌えるようになる曲なのでオススメです!
【6】共鳴
「共鳴」と難しそうに書きましたが最初のステップは裏声です。極めていくと奥が深い項目ですが初心者の方は裏声をきれいに出せるようになることからはじめましょう。
まず、裏声とは何か についてですが、ほとんどの人が普段の会話で使っている、割と低い声を地声と言います。裏声はディズニーのミッキーマウスの声みたいに高くて真の細い声のことを言います。 (女性は地声の声が高いので普段の会話から裏声で喋る方もたまにいます。
肝心な裏声の出し方ですが、まずは顔と口の中の形から裏声を出しやすい形を作ります。
①顎を少し引いて姿勢を正します。(下を向く訳ではないです)
↓
②口を閉じて眉毛を上げます。
↓
③口を閉じたまま歯を少しだけ開きます。
↓
④その状態で力をいれずに自分が出せる一番高い音を出してみます。
裏声はでましたか?言葉で解説すると上記のようになりますが、男性も女性も普段から裏声を使って生活しています。例えば 女性が驚いたときの悲鳴、テンションが上がった時に出る「ヒャッホーイ」等の声(←今時ヒャッホイは聞かないかもしれませんが)
さて、裏声が出た方はさらに響きを良くしていきましょう。
①アヒル口を作ります。(前歯が見える程度に)
↓
②歯を少しだけ開いた状態で「う」の口を作ります。
↓
③眉毛を上げられるだけ上げます。
↓
④前歯の裏に息を当てるように裏声を出します。
(この時、気がシャーと抜けなければ正しい発声になっています。)
先ほどから眉毛をひたすら上げて頂いておりますが、眉毛を上げると鼻の奥が広がり、響きが格段に良くなるので鏡を見ながら練習すると良いです。
それでは曲で裏声を練習してみましょう。
奏:「きみが~おと~なに~なってくこの~きせ~つが~」
三日月:「き~み~が~いないよ~る~だって~so no more cry ~」
青文字の部分で先ほどの裏声を使ってみましょう。(「奏」は裏声の長さが短いので少し難しいです。
地声の裏声の切り替えについては次回「7.切り替え」で練習するので今回はゆっくり裏声だけに集中して練習をしましょう。難しい方は裏声を出す前に息を吸ってもいいです。
「奏」は 『な』 「三日月」はcryなので『ら』で両方『あ』の母音になります。
口を大きく開けて『あ』の母音を出すと首に力が入ってしまうので『う』の母音に近づけて実践してみましょう。(裏声が苦手な方は言葉を無視して『う』で挑戦してみましょう。慣れたらだんだん顎を開いていき、本物の言葉に繋ぎます。
歌を自己流で練習されている方で良くあることは、余分な筋肉で自分の首を絞めて歌われる方が多いです。
声を出すことは紙飛行機を飛ばすことに似ています。紙飛行機はムキムキマッチョの人が大きく振りかぶっても上手く飛んでいきません。大事なのはリラックスした筋肉と角度です。声も同じで「ウォー」とガチガチに力を入れて叫んでもそこまで大きな声は出せません。そこで声にも角度をつけるためにこの「共鳴」の項目を伸ばしてもらいます。
力を入れなくても大きな声や、高い声が出せるようになると声に余裕ができて安定して歌えるようになるのでかなり重要な項目です。
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https://www.alpha-voice.co.jp/commentary/