ミックスボイス
ミックスボイスって、今でこそ知ってる方が多いと思いますが
約20年くらいにあるアーティストのデビューがきっかけで
この言葉がメジャーになり、 現在のアーティストへも大きな影響を与えたと思います。
私が勝手に思って言っているだけですが(笑)
それはやっぱり、”宇多田ヒカルさん”ではないでしょうか!
デビュー曲『Automatic』で、日本中の誰もが「え? この人日本人?」と衝撃を受けたと思います。
声の出し方やリズム感やビブラートのかけ方など、、 全てにおいて当時は新しかったんです! そしてなんと15歳とは思えない歌唱技術!!
今聴いても素晴らしいです。
First Loveなんて、10代であんな名曲を生み出しちゃうなんて・・
本当天才としか言いようがないです。
同じくらいの時期にMISIAさんや平井堅さんなどR& Bブームが到来しました。
そして本題のミックスボイスについてですが、
低音域から高音域(裏声ゾーン) まで声を上っていった時に100%裏声に切り替わらずに
地声と裏声が混ざったような響き(鼻腔共鳴)の発声方法です。
地声が出せる人は高音域で裏声を出す時に声質が100% 裏声に切り替わると思いますが
ミックスボイスは、この切り替えの境目がなく、 低音域から高音域まで同じ声質で出すことができます。
宇多田ヒカルさんはこのミックスボイスをカッコよく使いこなして います。
ご本人は当時、何も意識せず歌われていたと思います笑
才能ですねぇ〜♪
生徒さんの中でも、 ミックスボイスを取得されたい方が多いんですが、
確かにこの声の出し方ができれば、 何の曲でも使えるので便利っちゃ〜便利です。
鼻から顔の中央前面に鼻腔という空洞があるのですが
まずはここに声を響かせる練習をする必要があります。
ミックスは強い芯のある裏声を出すようなイメージもあり、
100%裏声側に引っ張られず、 地声の要素もキープするような感覚なのですが
裏声が頭の方に響くイメージなら、ミックスは鼻(鼻腔)です!
喉の力は完全に抜けているけど、 鼻腔に声が響くのをずっとキープしているイメージです。
この響きのポジションが頭の方に逃げちゃうと裏声になって
喉の方に降りてきちゃうと喉声の裏返りそうな感じになってしまい ます。
ずっと鼻腔の響きをキープするために、 まずはハミングを喉でうならず
鼻歌でずっと鼻腔の響きを感じてみてください。
このハミングの響きが息が混じったような響きから、 徐々に息が抜けない強い響きで出せるように意識してみてください 。
極端にいうと、鼻で地声を出すような感覚です笑
急には取得できないので、 じっくり確実に強い響きでハミングができるよう
練習してみてくださいね(^^)