有名曲<アルファボイス流>ボイトレ徹底解説~4項目目~
まず、アルファボイスの大きな特徴の一つに「評価シート」というものがあります。入会されて一回目(初回)のレッスンの際に発声に関する10項目(高音、低音、音感、リズム感、呼吸、裏声の共鳴、地・裏切り替え、持久力、歌唱技術、経験)を項目ごとに測定をします。
測定した結果や生徒様の目標を見て、1年後どのレベルまで向上する見込みがあるか(又はどこまで向上できれば目標に近づけるか)を予測して発声項目ごとに目標を掲げます。
3カ月に一度、再度測定をして3カ月前の発声からどう変わったのかを実感できたり、入会して1年後の目標に対して次はどこを伸ばすべきかも評価シートを見て講師と一緒に話し合って頂きますのでしっかり計画と目標を持ってボイトレを行うのでレッスンの楽しさが倍増するのも評価シートのいいところです!(1年間絶対通わなければならないということではないのでご安心ください。
さて、このブログでは評価シートの10項目が歌にどう関係しているのかを項目ごとに解説していこうと思います。
今回の解説曲
男性曲:「奏」/スキマスイッチ
女性曲:「三日月」/絢 香
この2曲は生徒様の中でもかなり人気が高い曲ですが、なかなかうまく歌えないという声を多く聞きます。しかし!この2曲はポイントを一つずつ抑えていくだけで比較的すぐに歌えるようになる曲なのでオススメです!
【4】リズム
リズムはおろそかにしがちの項目ですが、歌においてもとても大事な項目です。初級者はまずリズムよく歌詞を曲に当てはめられるように練習しましょう。中級者以上はビート(グルーブ)を理解してアクセント等を加えられるように練習していきましょう。
リズム練習ではメトロノーム(クリックとも言います)を使いながら練習します。メトロノームというのは一定のリズム(テンポ)で音が鳴る機械です。テンポの数字は多くなると早く、少ないと遅いリズムになります。ちなみに豆知識ですが、この数字は1分間に何回音が鳴るかの数字です。なので「テンポ60(♩=60)」は1分間に60回の早さなので「1秒」ということになります。なので「テンポ60(♩=60)」と書いてあったら時計の秒針でもリズム練習ができます(笑)
メトロノームと言ってもスマホのアプリやPCソフトで無料で用意できるのでなんでもいいです!
今回は基礎練習と課題曲応用練習をレベルごとに分けて解説します。
初級者向けレッスン
歌うことに慣れていない方はリズムがとれずにどんどんずれて「自分がどこを歌っているかわからない問題」が生じてしまいます。その原因は「待てない」ことがほとんどです。どんどん早く歌っていってしまうので行方不明になってしまいます。初級者向けのレッスンでは待つことを練習しましょう。
初級基礎練習
レベル1.
立ちながらテンポ70のメトロノームに合わせて膝を軽く曲げ(座って足踏みでも可)、しばらく1.2.3.4とカウントしながらキープしましょう。
レベル.2
テンポ70で1.2.3.4の足は同じですが、さらに2.4.の位置に手拍子を加えます。
手拍子の時に足が止まらないように注意しましょう。
それではさっそくレベル.1か.2の状態で歌ってみましょう。わかりやすく「奏」はAメロ「三日月」はサビで応用してみます。
奏:「か~いさ~つ~の~まえ~つ~な~ぐて~とて~~」
三日月:「き~み~がいない~よ~る~だって~」
赤文字の部分に足が来るように歌います。(レベル.2まで進めた方は2回目から偶数の順番で手拍子も入ります。)
「三日月」の方が言葉と同時に足がくるタイミングが多いのでわかりやすいですね。肝心なポイントは「~」の部分でしっかり次の言葉を待つことです。
中級者向けレッスン
1.2.3.4で足踏みをしながら歌えた方は次に進みましょう。テンポに合わせて1.2.3.4の場所は「4分音符(4ビート)」といいます。中級者が次に進むレッスンは「8分音符(8ビート)」になります。8分音符は4分音符の隙間に一つずつ音が入ります。具体的には基礎練習をしながら説明します。
中級基礎練習
レベル.1
テンポ70で膝を軽く曲げ、1.2.3.4とカウントしながら、膝が伸びきった時に「and(「エン」と発音するだけでいいです。)」を言います。「1.エン.2.エン.3.エン.4.エン」赤文字はテンポの位置(足の位置)です。しばらく「1.エン.2.エン.3.エン.4.エン」を繰り返し言いましょう。
レベル.2
「1.エン.2.エン.3.エン.4.エン」の「エン」の部分に手拍子を入れましょう。
足、手、足、手の順番になります。
それでは課題曲で応用してみましょう。
奏:「か~いさ~つ~の~まえ~つ~な~ぐて~とて~~」
三日月:「き~み~がいない~よ~る~だって~」
赤文字の部分に足、青文字に手が来るように歌います。
歌になると急にできなくなる方がいるので少しずつ歌に応用していきましょう。
上級者向けレッスン
基本的なリズムは「8分音符(8ビート)」で中級者向けレッスンと同じですが、ステップを踏みます。ステップといってもダンスのように難しいものではなく簡単なステップです。
上級基礎練習
レベル.1
テンポ70で1.2.3.4を足踏みしながら、左右に移動します。
「1.右足、2.左足」で右に移動、「3.左足、4.右足」で左に移動です。ここまでは割と簡単です。
レベル.2
レベル.1で左右に揺れながら「1.エン.2.エン.3.エン.4.エン」カウントして「エン」の部分に手拍子をしましょう。
これが結構難しいです。できないかたはメトロノームを消しての練習から初めてみてください。
「1.エン.2. エン.3. エン.4. エン」
「右足.手. 左足.手. 左足.手. 右足.手.」
「→→右に移動→→、←←左に移動←←」
応用は中級の練習と同じ
奏:「か~いさ~つ~の~まえ~つ~な~ぐて~とて~~」
三日月:「き~み~がいない~よ~る~だって~」
赤文字の部分に足、青文字に手が来るように歌いますが、今回は青文字にアクセントを入れて歌ってみましょう。
プロ級者向けレッスン
こちらは文字にすると訳がわからなくなるので教室に来られた時にたくさん用意してあります。リズムに自信がある方でもすぐにできる方は未だに見たことがないという程のレッスンもあるので楽しみにしておいてください!
いかがだったでしょうか。「リズム」と簡単に言っても奥が深く、とても大事な項目になります。上級者になればなるほど呼吸(ブレス)のタイミングもリズムよく吸う技術等も増えてきますが歌を練習し始めたばかりの方は自分の声をリズムに合わせることから初めてください。背伸びせず、自分に合ったレベルから始めることをオススメします!
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